日別アーカイブ: 2013/02/27

県北_那須地方に伝わる「九尾の狐伝説」

那須高原の観光ナビゲーター「キュービー君」栃木県の県北に位置する那須岳。
丘陵が湯本温泉街にせまる斜面の湯川ぞいに、草木も生えず荒涼とした「賽の河原」と呼ばれている所があります。

硫黄の匂いが漂い、石や岩がゴロゴロと・・・
奥には、栃木県指定文化財・史跡「殺生石」、『九尾の狐伝説』にまつわる名所旧跡があります。⇒⇒⇒(右:写真)那須高原の観光ナビゲーター「キュービー君」

確かになにか『伝説』がありそうな雰囲気がありますよね。

『九尾の狐伝説』
九本の尾を持つ狐(九尾の狐)は、中国の王の后に化けて悪行を尽くし、その後インドへ渡り太子の后に化け再び悪行を尽くしたのち、ある夜突如姿を消したそうです。

数百年後、少女に化けて遣唐使の船で日本に渡り鳥羽院の側に仕え、やがてはこの世を治め、人の世を滅ぼそうと企みましたが、陰陽師・阿部泰成にその正体を見破られ、当時は住む人も少なかった那須野へと飛び去りましたが、悪事を続けたそう。。。

それを知った朝廷は「九尾の狐退治の勅命」を下し、勅命によって那須へ集結した軍勢に追い詰められた九尾の狐は、ついに鏑矢で射止められ、巨大な毒石に姿を変えたそうです。

でも、毒石に姿を変えてからも、その毒で鳥や動物、村人たちに害を及ぼし続けました。
後年、そのことを伝え聞いた名僧・玄翁和尚による一喝で石は三つに打ち砕かれて飛び散り、そのひとつがこの地に残り、いまだに毒気を放ち続けています。
・・・というお話。

邪気を放つ石として「殺生石」と呼ばれるようになり、現在では観光スポットにもなっています。

那須地域に伝わるお話の中には、
「三つに飛び散ったとされる石のコマかな破片を祭った神社≪那須烏山の解石神社≫では、身体が痛い時に石を借りてさすると治る」との言い伝えもあるそうです。

その土地にまつわるお話を知って観光をすると、いつもと違う楽しみ方もできそうですよね。
那須高原ガイドHP 

他にも、『九尾の狐』に関連付いた観光スポットや食もありますので、
またの機会にご紹介させていただきます。

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